SDGsとは
2015年9月、国連において「国連持続可能な開発サミット」が開催され、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals = SDGs)」が採択されました。SDGsは17の目標と169のターゲットで構成されており、貧困、エネルギー、気候変動などの課題に取り組むために2030年までに達成すべき目標として掲げられたものです。
笹岡工業所では、これらの目標の達成に向け、事業活動を通じて積極的にSDGsを推進していきます。
ガラス砂入りコンクリート二次製品の製造を通じたSDGsへの取り組み
日本国内では、色付き廃ガラスびんに代表されるように、再溶融でガラスびんに再生できないガラスくずの多くは現在でも埋め立て処分されています。笹岡工業所では、平成12年度より福井県内で回収された色付き廃ガラスびんを再生処理加工し、ガラス砂にリサイクルしています。このことによって埋め立て処理されていた廃棄物を減量化し、最終処分場の延命にも寄与しています。
コンクリート二次製品の製造には大量の砂を消費します。有限な資源の利用を少しでも減らすために、笹岡工業所では色付き廃ガラスびんを再生処理加工したガラス砂「Gサンド」を自社で製造し、それを砂の代わりにコンクリートに混ぜ込んだガラス砂入りコンクリート二次製品「Gブロック」の製造しています。このことによって砂の採取のための地形変化を防ぐことができ、洪水などの自然災害や環境破壊を防止することが期待できます。
コンクリート製品は、道路などの社会資本を整備するための重要なパーツです。建設現場の人手不足などの社会情勢の変化により、現場の省力化に貢献できるコンクリート製品の役割はさらに重要度を増してきています。持続可能で強靭なインフラを整備するために、コンクリート二次製品のメーカーとして貢献していきます。
焼却灰のリサイクル盛土材の製造を通じたSDGsへの取り組み
地球環境に対して負荷の少ない再生可能エネルギーの中でも、二酸化炭素の排出の抑制や森林保全に繋がる木質バイオマス発電は、今後も多くの発電所が計画されています。しかし、発電後に発生する焼却灰については多くが有効利用されずに埋め立て処分されています。笹岡工業所では、木質バイオマス発電で発生する焼却灰をリサイクルし、付加価値のついた盛土材へとリサイクルしています。このことによって、木質バイオマス発電をよりクリーンなエネルギーへと推し進め、本業を通じて地球環境に貢献します。
木質バイオマス発電で発生する焼却灰は、石炭灰とは異なりセメントの材料としてリサイクルするには不向きであり、これまで多くの灰が最終処分場に埋め立て処分されていました。笹岡工業所では、鳥取県の大協組が開発した技術を活用することで焼却灰を軟弱地盤に効果的な盛土材「SKソイル」へとリサイクルし、厄介者だった焼却灰を付加価値の高い製品へと生まれ変わらせます。
各地の最終処分場の残余容量がひっ迫する中で、リサイクルできるものはリサイクルしなければ持続可能な社会は形成できません。なかでも木質バイオマス発電から発生する焼却灰は、2021年には全国で110ヶ所の木質バイオマス発電施設が稼動し、そこから排出される焼却灰は100万t/年以上になると言われています。笹岡工業所は、リサイクルによって埋め立て処理される産業廃棄物を減量化し、最終処分場の延命に寄与していきます。
社員への福利厚生を通じたSDGsへの取り組み
笹岡工業所では、従業員がより健康で元気に働ける企業を実現するために、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践しています。具体的には、定期健診受診率100%や受診勧奨の取り組み、ワークライフバランスの推進を通じて健康的で意欲的に仕事に取り組める職場を目指しています。
笹岡工業所では、従業員一人ひとりが能力を最大限に発揮して活躍できる職場環境づくりを進めています。すべての従業員が、性別にかかわらず、自分らしいキャリアを形成することができるような環境や評価制度を整えています。また、法令に基づき出産・育児・介護に関する休業・短時間勤務・休暇制度に関する社内規定を整備し、制度を適正に利用できる社内環境整備も進めています。
地域文化活動への応援を通じたSDGsへの取り組み
金津祭、湯けむり映画祭などへの協賛を通じて、笹岡工業所は長年地域の文化活動への応援を行ってきています。個性のあるまちづくりは、文化の多様性を生み出し、住民の郷土愛を育み、まちの持続可能性に貢献すると考えています。笹岡工業所は今後も地域文化活動への応援を続けていきます。
笹岡工業所では、リサイクルをより理解してもらうことを目的に、工場見学会を開催してきました。地元あわら市の小学生や中学生をはじめ、全国から1000人以上の方々にお越しいただき、リサイクルに対してより関心を持っていただいています。