笹岡工業所では、リサイクル建材事業として2000年に全国で初めて色付き廃ガラスびんを安全なガラス細骨材として再生処理加工したガラス砂入りコンクリート二次製品「Gブロック」の製造に成功しました。また、令和元年度からは木質バイオマス発電所などの木質バイオマスボイラーから排出される焼却灰を主材料とした「SKソイル」の製造・販売を開始しました。
「最良の商品とサービスをお客様に提供することで社会と環境に貢献」を企業理念に掲げ、従来は最終処分場で廃棄されていた産業廃棄物をリサイクルに回すことに取り組んでいます。さらに、それらの廃棄物に付加価値を与えることで資源の再利用やふるさとの環境保全を図ることを目指した「リサイクル建材事業」に注力しています。
現在は木質バイオマス発電所や事業所の木質バイオマスボイラーから排出される焼却灰と廃ガラスの再資源化に留まりますが、最終処分場の容量を圧迫している産業廃棄物は他にも多数あります。また、ゼロエミッションに取り組まれる企業も増加している情勢も踏まえ、笹岡工業所では今後とも別資源におけるリサイクルやより付加価値の高い製品の研究に取り組んでいきます。
リサイクル建材とは?
笹岡工業所においてリサイクル建材とは、再利用できずに最終処分場で埋立処理されるような資源に付加価値を付け、建設資材や建築資材としてリサイクルしたものと定義しています。リサイクルにおいては商品に付加価値を付けるということが一番重要であると考えています。
従来存在しているものと同じような価値を持つ製品を開発しても、結果的にリサイクル建材としての流通が滞ってしまい持続可能なリサイクルは実現しません。開発するのであれば高い付加価値があり、リサイクル建材ということを抜きにして皆様が利用したくなるような製品である必要があると私達は考えています。
また、製品の安全性も非常に重要な要素です。安全性については、日常の中での計器を使った検査や指定調査機関による定期的なにおいて安全性を確認しています。また、社内で製造マニュアルを作成した上でPDCAサイクルを徹底し、製品安全性の確保、品質の確保、継続的品質改善、品質問題の未然防止に努めています。